志、未来へ繋ぎたい 皆様と共に行動を起こし、この危機を解決し日本の健康に貢献したいと願っています。

  • 私たちが伝えたいこと
  • ごあいさつ
  • 松本晃プロフィール
  • 北島政樹プロフィール

特定非営利活動法人
日本から外科医がいなくなることを憂い行動する会
設立趣旨書

医学が進歩し治療の選択肢が多様化する中でもなお、救急時において、また治療の根治性において外科治療の果たす役割は大きく、手術によってのみ救える命が数多く存在します。

その外科治療を担う外科医は医学知識に加え臨床経験の積み重ねによる技術の習得が必要であり、外科治療の質を担保するためには若手の外科医志望者を安定的に確保していくことが不可欠です。

しかしながら厚生労働省の調査によると、平成8年12月末から同18年12月末までの10年間で、医師数は全体で230千人から263千人へ調査時点毎に増え、14.4%増になったのに対し、整形外科医等も含めた外科医数は51千人から53千人へ3.3%増とわずかな伸び率に留まっただけでなく、平成16年12月末の54千人をピークに減少に転じています。また、同期間に医師全体の平均年齢は47.0歳から48.1歳へ1.1歳上昇していますが、外科医だけを見ると44.3歳から47.5歳へ3.2歳と3倍のペースで高年齢化しています。

これらの直接的な要因として、外科医を志望する者が絶対的に不足しているわが国の深刻な状況が指摘されて久しいですが、その抜本的な解決を図るためには、今現在医療現場に従事している関係者だけでなく、社会全体でこの問題を正面から受け止め、これまで以上に外科医の仕事の重要性を広く一般市民に普及啓発することによって、外科医を志望する者が外科医療の需要の増加に応じて適正な水準で確保される社会的な土壌を育んでいくことが必要であると考えられます。このような考え方から、これまで私たちは機会あるごとに地域の中核病院や外科医学会などの協力を得ながら、一般市民やその子供たちを対象としたセミナーや講演会を開催し、それなりの手ごたえを感じとってきました。しかし、このような活動を個々に行うことには限界があり、必ずしも効率的でないばかりか、継続性や一貫性のある活動と呼ぶにはふさわしいものではありません。

そこで私たちは、広く一般市民を対象とし、ホームページやパンフレットなどによる情報発信事業や、地域の医療関係機関・外科医学会などと緊密に連携したセミナーや講演会事業などを積極的、継続的かつ組織的に推進し、わが国の外科医数の減少傾向に歯止めを掛け、反転増加に向かうよう務めることによって、高齢化に伴い必要性がますます増大している外科医療の安定的提供体制の構築と外科治療技術の発展に貢献し、人々が安心して暮らせる社会の実現に寄与することを目的として活動することとします。

このような公益に資する活動を責任と継続性を持って展開し、社会に還元してゆくためには、これまでのような一個人あるいは任意団体ではなく、情報公開や会計処理などの点でも透明度の高い特定非営利活動法人こそ相応しい形態を考え、特定非営利活動法人日本から外科医がいなくなることを憂い行動する会を設立することとします。

平成20年12月22日

代表理事 松本 晃