志、未来へ繋ぎたい 皆様と共に行動を起こし、この危機を解決し日本の健康に貢献したいと願っています。

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目次

基調講演 きみが外科医になる日

長崎大学名誉教授・長崎市民病院理事長 兼松 隆之先生

若手心臓血管外科医の日常と夢

長崎大学大学院 心臓血管外科 久冨 一輝先生

もし外科の研修医がドラッカーの「マネジメント」を読んだら

京都大学 肝胆膵・移植外科学 准教授 海道 利実先生

「添う心」~切るからには~ある外科系女子Old Typeのつぶやき

九州医療センター 肝胆膵外科部長 髙見 裕子先生

General Thoracic Surgeryの道を究めたい

長崎大学大学院 腫瘍外科 土肥 良一郎先生

特別講演 青年よ、熱き心で外科医を目指せ!

順天堂大学 心臓血管外科 教授 天野 篤先生

基調講演 きみが外科医になる日
長崎大学 名誉教授・長崎市民病院理事長 兼松 隆之先生

写真:セミナーのようす

英王立科学研究所のスーザン・グリーンフィールド所長は、著書「Tomorrow's People(2003年)」の中で、21世紀に途方もなく変化する分野として「遺伝学」「ナノテクノロジー」「ロボット工学」の3つを挙げている。 医学においては、ダヴィンチをはじめとしたロボット手術が現実のものとなり、米インディアナ大学ではロボットが手術の器械出しをするトライアルが始まった。 また、ハーバード大学では「DNAウォーカー」という名前のナノロボットの開発を進めているという。だがこれらの技術は、まだ夢の世界のように映るかもしれない。

肝移植の分野は、かつての私にとって夢の世界の話だった。世界初の肝移植は、1963年にコロラド大学のトーマス・E・スターツル教授が執刀した。 1例目から6例目までは、術中もしくは数日以内に患者が亡くなった。1年以上生存できたのは、コロラド大学での6例目(全世界では8例目)の手術だった。それでも患者は13か月後に死亡している。 私は高校生の頃にこの話を聞き、まさか自分が外科医として肝移植手術の執刀医になるとは、夢にも思わなかった。 スターツル先生は「医学の歴史をひも解くと、昨日は到底不可能だと思われたものが、今日は何となくできそうになり、明日にはルーチンとなっている」という言葉を残している。 外科とはまさにこういう領域なのだ。医学生の皆さんも「自分には無理だ」と思っていることでも、いつかはそれが日常的にできるようになると信じてほしい。自分自身で、外科の未来を切り開いてもらいたい。

演者略歴

兼松 隆之先生

兼松 隆之 (かねまつ たかし)先生
長崎大学名誉教授・長崎市民病院理事長

特定非営利活動法人 日本から外科医がいなくなることを憂い行動する会 理事
地方独立行政法人 長崎市立病院機構 理事長・長崎大学名誉教授

【学歴】
1971年 3月 長崎大学医学部卒業
【職歴】
1971年 4月 九州大学医学部第二外科入局
1976年 7月 アメリカ合衆国ミネソタ州Northwestern Hospital 病理レジデント
1977年 7月 アメリカ合衆国ノースカロライナ州New Hanover Memorial Hospital外科レジデント
1979年 4月 九州大学医学部附属病院 助手
1983年 7月 九州大学医学部附属病院 講師
1986年 8月 九州大学医学部第二外科 助教授
1991年 6月 長崎大学医学部第二外科 教授
2002年 4月 長崎大学医学部長(平成18年3月まで)
2002年 4月 長崎大学院医歯薬学総合研究科移植・消化器外科(組織再編により)教授配置換え
2011年 4月 長崎市病院事業管理者・長崎大学名誉教授
2012年 4月 長崎市立病院機構 理事長    現在に至る。
【国内学会】
日本外科学会(2008年会長)、日本臨床外科学会(評議員)、日本再生医療学会(評議員)
【国際学会】
Fellow of American College of Surgeons(FACS)、国際外科学会日本部会会長